2016.09.05
私深澤は、他サイトの「専門家プロファイル」 「Yahoo!知恵袋」 「リフォーム相談ネット」の専門家回答者として登録をされているのですが、
●外壁塗装の耐久性やサイクルについて5年毎にしたほうが良いのですか10年毎に塗装をしていかなければならないのですか?
●雨漏りが止まらず、困っています。
●住宅内のカビ、湿気に悩んでいます。何か良い方法がありませんか?
●雨漏りするようになり、建物を建てた会社が来て補修したが直らない
●雨漏りがするようになり、ハウスメーカーに屋根修理、外壁塗装補修工事をしてもらったが、今度は別のところから雨が漏るようになった。
●そもそも、外壁塗装は何の為にするの?疑問を感じています。
等々、外壁塗装の事や雨漏りや湿気、結露の相談に関する質問が毎日、山のようにきます。
時間がなくその全てを回答できなくて申し訳なく思っている次第です。
圧倒的に雨漏りに関する質問、問い合わせが多いのでまず、その点から話します。
「まず、雨漏りはどうして起きるかという事ですが、雨漏りは外壁塗装やコーキングをしても直す事はできません。」
★外からの雨水は外壁面の隙間の至るところから外壁の裏面側に浸水して、外壁の裏面に水分の通り道になっています。
★外壁の裏側には防水シートが設置してあり、外壁から浸水した雨水がそれ以上、壁内にいかないようにする為、防水シートが設置してあります。
この防水シートで住宅は雨漏りしないようにしている訳です。
★外から浸水した雨水はこの防水シート面と外壁裏面を水分の通り道になっています。
★この大事な防水シートは外壁を設置する固定釘によって無数の小さな穴だらけになっており、その他、電気配線、換気扇、換気ガラリ、配管を新築で設置する場合、外壁外面からその穴や開口部をぶちやぶるように空けていますので、当然、中に入っている防水シートに更に穴を開けたり、ぶち破られている状態ですので、外壁面裏面に侵入した雨水は当然、そのような小さな穴や外から浸水した雨水の水分は小さな穴や隙間を通して、防水シートの裏面にまわってしまいますので、これが雨漏りとなってしまうのです。
★逆にいえば、そのような穴だらけになっている防水シートと外壁材の間が通気がとれていて、水はけがよく、また浸水した雨水がまた外壁の裏面隙間から外面へ排出されやすい、外壁の構造になっていれば、外壁面の裏面は乾燥しやすい状態になっていますので、雨漏りはしにくくなるという事です。
★そのような状態になっているところに、コーキングや外壁塗装を施しても、外壁のつなぎ目である、コーキングと外壁のつなぎ目との取り合いには針の穴ほどの隙間が数多くあり、そういったところからどうしても雨水は浸水してしまっていますし、コーキングの打ち方を念入りにしたとしてもその防水効果は最長で2年くらいしかありません。外壁塗装をしたとしても外壁面の至るところから雨水は浸水します。
★それ故、外壁の中に入っている防水シートの設置状態及び外壁と防水シートの間に通気がないくらいぴったりなっていたりしていると、浸水した雨水は逃げ道を探すように防水シートの裏面に水分の通り道が出来てしまいます。
★これが外壁面に置ける雨が漏ってくる仕組みです。
もはや、防水シートの裏面に浸水した雨水の水分の通り道はどこから侵入しているか、全くわからなく、見当がつかなくなってくるのです。
★外壁面の裏面に通気がなく、乾燥しない状態で雨漏りが起こしているところへ雨漏りを直そうと外壁塗装をすれば、外壁面裏面に浸水した雨水が外へ排出していた隙間も外壁塗装にて塞いでしまいますので、その分、余計に浸水した雨水が外へ排出されず、水はけが悪くなり、防水シートの穴から防水シートの裏面に水分の通り道が更に新しくできてしまいますので、外壁塗装をすればするほど、その弊害が大きくなって、木材に浸水した水分が常に乾燥しないままになりますので、腐食をして、白蟻が好む環境になり、白蟻に食われてしまうという事になってしまいます。
以上、上記に列記した事が雨漏りを起こしている外壁面の裏側で起こっている雨漏りが起こる仕組みなのです。
今、現在、家の中の壁や天井に雨漏りがしていなくても、このような弊害が起きている事実を知らないで、外壁塗装をすれば、するほど、外壁の裏側に起きている弊害が大きくなり、ますます、住宅の腐食を早め、住宅の躯体である木柱が腐食で弱くなり、倒壊する危険な住宅になってしまいます。
また、雨漏りがしている住宅は外壁塗装やコーキングをしても直す事はできません。まず、この雨漏りが起きてしまっている仕組み(弊害)を改善しない事には解決ができないという事になります。